タトゥー(刺青)が入っていると「保険に入れない」と聞いたことがあるかもしれません
・本当に入れないのか??
・入れる方法はある?
そこを詳しくわかりやすく説明します。あなたのお役に立てば幸いです
なぜタトゥーがあると保険に入れないと言われるのか??
保険の基本的な考え
みな同じ条件の下、支えあいで運営されています
保険は加入者の毎月の掛金をもとに、病気やケガなど保険を使う対象者へ支払うようになっています。よくケガや病気になる人(なりそうな人)ばかりに保険を使ってしまうと元気で何も保険を使う必要がない人との支払い格差が出てきます
そうならないために、ある程度の対象範囲が決まっています
事前に既往歴、持病を確認する。リスクがある人には掛金が高い等
肝炎など病気のリスク
タトゥーを入れる際の針から肝炎などの病気になりやすいのでは?
と保険会社は懸念します。(しかし、タトゥースタジオの多くは衛生管理を徹底しています。)保険申込時に事前に肝炎などの検査を受ける場合もあります
モラルリスクの点でタトゥーは嫌煙される
モラルリスクとは、保険金や給付金を悪用・不正取得するなどの非道徳的な行為のことを言います
生命保険協会では、モラルリスク防止の観点から暴力団関係等の反社会的勢力は一切加入することができません
古くから刺青は反社会的勢力の象徴として用いられることが多く、未だに刺青=暴力団という考えの人も少なくありません
そのため、保険担当の人(フィナンシャルプランナー)がお客様からタトゥーが入っていることを聞いたり発見した場合、加入を快く思わないそうです
(タトゥーをこよなく愛する私からすると、心外ですが…。)
どうやって反社会勢力かどうか見極めるのか
保険会社は新規申込者が反社会勢力とかかわりがあるのか事前に審査します。
(申込書の中にも確認事項として入っています。偽造してもバレるのでそこは正直に申告しましょう)
反社会的勢力の場合、新規銀行口座開設や自動車保険(任意)にも加入できません
あなたが口座を持てたり、自動車保険に入っているのならば
反社会的勢力ではないので
生命保険に入れる可能性はあります(入れないとするなら他に原因があります)
ちなみに反社会勢力と判断された場合、すでに加入済みの保険も停止になる可能性があります
タトゥー(刺青)とは関係なく入れる保険
公的な社会保険
社会保険というのは病気やケガ、一定の年齢など誰もが起こり得ることに対する生活の保障が目的です。
「社会保険」というと主にお勤めしている人が加入する厚生年金保険、健康保険になりますが、大きな意味では社会保険は5個あります。
(就業状態等で加入する保険や種類が違います)
■医療保険
病気やケガをしたときに医療費の一部を公的な機関が負担する制度。医療費の一部を負担するほか、病気やケガ、または出産で一時働けなくなった場合に給付を行って保障します。
■年金保険
なにかをきっかけで生活が難しくなったときの保障。老後の生活を保障する老齢年金、病気やケガが原因で障害が残ったときの障害年金、年金を支払っている被保険者が亡くなったときに遺族に支払われる遺族年金があります。
■労災保険
労働者が仕事中や通勤途中に起きたケガ・病気・障害、あるいは死亡した場合の保障。
■雇用保険
労働者が一時的に働けなくなったときや職が見つからない場合の保障。失業したときの基本手当、教育訓練給付などがあります。
■介護保険
介護が必要な人に、その費用を保障。
これらはタトゥー有無にかかわらず、必ず加入している公的な保険です。
余談:健康保険について
現在の日本には「国民皆保険制度」というものがあります
これは、国民は医療を公平的に受けられるように保険に加入しなければならない義務があります。
これが公的健康保険です。タトゥーが入っていても保険適用内で医療受診できるのはこれです
タトゥーを入れる、除去するときには健康保険が使えるの??
眉タトゥーをいれる、レーザーなどでタトゥー除去するメニューが美容整形外科
にはあります。この際「保険適応外」のところが多いです。
やはり医療機関とはいえ、保険を使ってまでの必要な医療行為にはならないからだと思います
ただ、「外傷性刺青」には医療保険を使えることがあります
鉛筆の芯が指先に刺さってそのまま取れずに傷がふさがり色素沈着してしまった…などの場合が外傷性刺青になります
住宅ローン契約の際の生命保険(団体信用生命保険)
住宅ローン契約の際に加入する団体信用生命保険等はタトゥー有無にかかわらず加入可能と言われています。この保険は「万が一、ローン支払者が死亡や重い病気、けがのために支払いできなくなった際にローン支払いを保障するもの」なので、生命保険申込者や家族には残らない保険です。
民間の生命保険、医療保険
タトゥーを入れている、タトゥーを入れたいと思っている人が
一番気になる保険がここの部分だと思います
タトゥーが入っていても比較的加入しやすいと言われている生命保険は?
■共済保険
労働組合が運営している全労済の国民共済や、地方自治体が運営している都民共済や県民共済では、審査の際にタトゥーに関する告知義務はないと言われています。
■保険相談サービス
タトゥーがあり、生命保険に加入できるか不安な方は、保険相談サービス(いろんな保険会社を取り扱っている代理店)を利用してみるのも一つの手です。
取扱商品が多い分、見合った商品にたどり着く可能性が高いからです
■対面型保険
ネット保険より、相手が見える対面型の保険の方が入りやすいともいわれています
自分の人となり(人柄)、きちんと保険料が払えるかどうか、定職についているかを
みて判断してもらえるからです
保険担当者によっては、タトゥーに関する保険のことを事前に相談できる場合もあります
申込時に注意すること
注意:一度に何社の生命保険の申請をしない!
「いっぺんに申し込みをすればどこかの保険には入れるだろう」
「他がだめなら‥。」
と一度に何社の生命保険の申請をしてしまうと
「この人は保険金目当てでは??」とあらぬ疑いをもたれてかえって加入しにくくなってしまいます
時間と手間はかかりますが、審査結果を待ってだめなら次の保険を検討するようにしましょう。(審査中に他社のパンフレットやネットでの資料請求などの検索は大丈夫です)
保障額が高すぎる保険プランは控える
保障額が大きい場合、持病があるかどうか確認するための健康診断を受けることがあります
その際、ドクターにタトゥーを発見された場合「タトゥーあり」と書かれる恐れがあり、その後の審査に悪影響を及ぼす可能性が出てきます
モラルリスク(保険金詐欺など)の観点なども含めて、度が過ぎた保障額は控えたほうが無難です
加入済みの生命保険などは、保険金はおりるのか?
一言でいうと、ケースバイケースによります。
注意事項や約款に「タトゥー等がある場合は保険適応外」と明確に書いていれば難しいかもしれません
みなさんが保険を使う際に、どういった経緯で保険を使いたいかを明確にすれば保険会社はその部分で保障を考えてくれるでしょう
自動車保険、傷害保険、住宅ローン、火災保険、住宅系保険、子供の学資保険
任意保険は、生命保険と同じく保険会社や保険内容によりますが
反社会勢力でなく定職があり支払いが可能であれば入れるものもあります
保険加入時、保険金請求時に刺青が入っていることを保険会社に言うべき?
保険内容、注意事項、約款に報告義務があれば告知したほうがよいです
告知義務があるのに、しなかったら保険会社もあなたのフォローができません
(最悪、保険金が降りなかったり加入中止されることもあります)
ただ、告知義務がない場合はあえて言う必要や義務はありません
しっかりとご自身で保険約款をみて判断してください
まとめ
タトゥーを入れてると入れる保険は限られるかもしれません
保険内容(約款、注意事項)を確認して、質問事項にタトゥーのことを聞かれない保険を選ぶのがベターです
いざというときの保険。あなたに見合った保険が見つかりますように
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